カイル「アリスちゃん、アリスちゃん！早く外に出てきて！」

アリス「朝っぱらからなんですの？騒々しい。」

アリス「え？えええ？！」

カイル「ね、ね、すごいでしょう！」

アリス「雪…。雪がこんなに…。」

カイル「アリスちゃん、ずっと、この冬はぜんぜん雪が積もらないねって言ってたから、僕、雪が降りますようにってお祈りしたの。そしたらちゃんと、降ったよ。今日、ホワイト・デイだもんね。僕からアリスちゃんへのお返し〜。」

アリス「（お返し…。それにしてもお祈りして雪が降るって、カイルはいったい何者なのかしら。）すごいわね、カイル君。本当にホワイト・デイになったわ。」

カイル「アリスちゃん、見てて！」

アリス「え？何？」

カイル「どう、アリスちゃん。アリスちゃんもやってみて。」

アリス「え？私が？」

カイル「そうそう。おもしろいよ。」

アリス「えーと、こうやって…。」

アリス「わー、本当。おもしろーい！」

カイル「ねえねえ、これ見て！僕が作った雪だるま。」

アリス「（なんか…、すっごくぶさいくな…。）」

カイル「この雪がとけたら、春だね。」

アリス「そうね。(カイル、ありがとう。)」